財団情報

研究助成情報

タカタ財団 第8回 助成研究報告会 開催

平成29年6月15日(木)、『タカタ財団 第8回 助成研究報告会』が、国際文化会館(東京・六本木)
に於いて開催され、平成28年度に助成した研究テーマについて、
8名の研究者から多岐に渡る研究成果が報告されました。

当財団は、交通安全の研究、特に人的な側面からの研究を支援することにより、多くの人と共に交通事故犠牲者ゼロの夢に一歩ずつ近づいていきたいとの思いから平成20年12月に設立され、事業活動のコアとなるクルマ社会における「人」の安全に関する研究を公募助成し、研究活動の成果をよりアピールさせる場として『タカタ財団助成研究報告会』を開催しています。

開会の挨拶をする高田暁子理事長
開会の挨拶をする高田暁子理事長

近年、ドライバーの運転時の負担を軽減することで安全を確保する様々な運転支援システムが開発・導入されています。
例えば、前車と自車との車間距離を一定に保つACC(Adaptive Cruise Control)や、操舵支援によって車線を維持するレーンキープアシスト等があります。
これらの技術の進歩に伴い、高齢者や体が不自由な方も含めたすべての人が自由に移動できる手段として自動運転技術の実現が期待されています。

しかし、運転支援システムによる負担の軽減によってドライバーの注意力が低下し、予期せぬ事故の原因になることも指摘されています。
さらに、自動運転技術については、事故時の責任問題との関係から、居眠りなどにより事故を起こす危険性が高まったような状況などドライバーが運転できなくなった状況、つまりシステムに運転を任せた方が事故のリスクが低い状況下などで部分的に実用化する必要があり、ドライバーの状態、特に運転に対する負担や注意をモニタリングする技術が必要とされています。

今回、『ウエアラブルNIRS*を用いた自動・手動運転時のドライバーの脳活動データベースの構築と評価』と題し、
日本大学 教授 綱島 均氏による、運転中の認知・判断を行っている脳の活動からドライバーの負担・注意を評価する方法へのアプローチの研究報告があり、安全運転にどのようにフィードバックされるかが期待されています。

*NIRS:近赤外光を利用して物体内部の状態を非破壊的に調査する手法
近赤外分光法(Near-infrared Spectroscopy)の略語

日本大学 教授 綱島 均氏
日本大学 教授 綱島 均氏

助成研究テーマ名 & 研究報告者(報告順)

◆交通事故による多数傷病者発生時における救命医療高度化のための情報共有システムに関する研究
大阪府泉州救命救急センター 医長 布施貴司氏

◆自動運転システム制御車両の混在比率が異なる交通流に対するドライバーの受容性計測
大阪大学大学院 准教授 飯田克弘氏

◆マイクロ波ドップラーセンサーを用いた車載応用非接触心拍変動・呼吸モニタリング技術の開発
神戸大学大学院 助教 和泉慎太郎氏

◆緑内障などの眼疾患による視野障害からの交通事故リスク推定法の確立
東京大学附属病院 特任講師 朝岡亮氏

◆脳特性と歩行能力計測による高齢歩行者の交通事故リスク要因の特定と個人対応型事故対策
高知工科大学 准教授 中川善典氏

◆高齢者の交通事故傷害予測モデル開発と歩行中および自転車乗車中の傷害予測
芝浦工業大学 教授 山本創太氏

◆ウエアラブルNIRSを用いた自動・手動運転時のドライバの脳活動データベースの構築と評価
日本大学 教授 綱島 均氏

◆救急救命センターと連携する交通事故自動通報システムによる交通弱者の被害軽減
佐賀大学大学院 准教授 中山功一氏

<前の画面へ戻る

Page Top