タカタ財団について

設立の趣意

タカタ財団設立の趣意

21世紀の今日、自動車交通の人間社会への利便性は多大なものがあり、自動車無しの社会はあり得ません。一方で自動車の普及に伴って増加してきた交通事故による犠牲や社会損失などの影響は受容できない問題です。世界保健機構「GLOBAL STATUS REPORT ON ROAD SAFETY 2013 -SUPPORTING A DECADE OF ACTION-」によると交通事故による全世界での年間死者は2010年で124万人、また交通事故による年間負傷者は2,000万人~5,000万人といわれています。この交通事故の傾向がこのまま続くと交通事故は2030年に人間の死亡原因の第5位になると報告しており、交通安全の確保は緊急の社会的かつ世界的課題となっています。

わが国では、産官学が一体となって交通安全確保への取り組みを進めてきた結果、交通事故の発生件数、死亡者・負傷者は減少し、大きな成果をあげてきました。しかし、交通事故の犠牲者をゼロにするためには、今までの対策だけでは足りず、新たな視点のもとに新たな努力が必要です。

交通事故は「人・車・道路環境」の3要素が複雑にからみあって発生するといわれていますが、なかでも「人」の要素にはまだまだ未知の部分が多く、困難な対策分野です。運転者の「認知・判断/予測・操作」に焦点を当てた対策や交通安全教育、交通安全キャンペーン等が行われてきていますが、今後の調査・研究が待たれる未知の領域が多々あります。

交通事故をクルマ文化の発展の必要悪と考えず、交通事故の犠牲者ゼロを目指して、広く専門家および交通安全に関心を持っている人々に自由闊達な討議や研究の場を提供し、そこから生まれる成果・知見が目標達成の一助となるべく、「タカタ財団」を設立しました。特に「人」に焦点を当てた調査、研究、教育などの活動を助成して、幸せな交通社会の実現に寄与しようとするものです。

将来的には日本のみならず世界の交通安全支援、特に「人」に焦点を当てた研究や活動の助成、各種研究会の開催なども視野に入れた財団活動の展開を図りたいと考えます。

上記趣旨に賛同し、参加される法人・個人のご理解とご協力・ご支援を賜り、本財団活動の発展を願うものであります。

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