タカタ財団について

タカタ財団の事業

クルマ社会における「人」の安全に関する学術的調査研究、教育活動などの助成を事業とします。

研究助成の基盤となる財団としての考え方

国内での交通事故死者数は14年連続の減少後横這い状態となりましたが、状態別死者数では歩行中死者数が8年連続で最多を占め、高齢者の死者数に占める割合は過去最も高くなっています。海外では交通事故死傷者数は年々増加しています。本来自動車は人間の移動手段として生活や産業を永続的に向上していくべきものであって、そのために死傷者が発生することはあってはならないと考えています。これまでに死傷者発生防止のために様々な技術開発、法整備、教育活動などが実施されてきましたが、事故発生自体をゼロに近づけていくには更に「人」に焦点を当て、人間のミスを起こさせない、或いはそれが事故に結び付かないための画期的な手段、方策が求められています。また併せて、事故に至ってしまった場合の人体傷害の軽減、救急救命活動の迅速化、高度化等についても、さらなる向上が求められています。タカタ財団はこれらの早期実現に資する研究の促進を図るために助成を行います。

助成対象

大学院、大学、高等専門学校、専門学校、公的研究機関、公益法人、独立行政法人、NPO法人等
(個人、企業は非対象)

助成を行う研究について

助成する研究のポイント

交通事故死傷者の低減に寄与する、特に「人」の面からの対策に繋がる研究(期間は一年又は複数年)

  • 研究の成果が公益に資するものであること
  • 研究の視点、手段、方法等に先見性があり、交通社会の安全に資すること
  • 既成概念を打破する、独創性・革新性があること
  • 学際的研究を含む
  • 萌芽的研究を含む
  • 技術的なものだけでなく、社会的仕組みの改善、人の教育といった社会的分野の研究を含む

助成の対象となる研究分野の例

(1) 交通事故発生の原因のうち、人に関わる要因の研究
  • 人の要因に関わる事故実態調査
  • ドライバーのミスを誘発する要因
  • ドライバーの運転負荷とその限界
  • ドライバーの運転に対する意識
  • ヒューマンエラーに関する分析 等
(2)ドライバーのミスを防止するための方策の研究
  • 車に装備するミス防止(運転支援)装置とその効果
  • ドライブレコーダによる事故原因分析と装着による事故予防効果
  • 車と人、車と自転車とのコミュニケーションによる事故防止 等
(3)交通社会の生活と安全を守るための教育・啓発の研究
  • ドライビングシミュレータによる模擬事故体験効果
  • 事故事例、ヒヤリハット事例による啓発
  • ドライバー運転能力低下の自覚誘導 等
(4)人体傷害軽減・救急救命のための研究
  • 救急医療体制及び医療内容
  • 乗員拘束装置、歩行者保護装置の改善
  • 傷害予測による医療効果向上 等
(5)交通環境改善による事故防止効果の研究
  • 道路標識、道路構造改善による効果
  • 交通事故ゼロを目指すモデル都市 等
(6)運転免許制度、保険制度に関する改善の調査研究
  • 運転不適格者(含む・認知症など)の峻別
  • 違反者に対する罰則の効果
  • 保険による安全意識高揚のためのインセンティブ 等
(7)高齢者の事故防止のための調査・研究
(8)歩行者及び自転車乗員の事故防止のための調査・研究
(9)乳幼児事故の傷害低減に関する調査・研究
(10)人の知覚機能を補助し、又は増強するための調査・研究
(11)その他、事故防止、死傷者低減のための方策に関する研究

選定方法

公募の後、財団に設けた研究委員会により選定します。

これまでの実績

平成20年12月に財団が設立されて以来、平成21年度を初年度として公募を行い、4件の研究助成を実施しました。

平成22年度は、32件の応募がありました。その後財団内の研究委員会にて厳正なる審査を行い、8件の助成研究テーマを決定しました。

平成23年度は同様の審査により9件、平成24年度は11件、平成25年度は13件、平成26年度は12件、平成27年度は9件、平成28年度は11件の研究テーマに対し、研究助成を実施して参りました。

平成22年5月には、助成研究の成果を広く知っていただくために平成21年度の助成研究報告会を開催し、毎年継続しております。
詳細はホームページ http://www.takatafound.or.jp/news/detail.php?id=76 を参照ください。

今後はさらに若い研究者の発掘と支援を目標としたい、また、交通安全教育の充実、研究会の開催、啓発活動等へと支援対象を広げていきたいと考えます。

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